俺が戻った時にはすでに入学式は終わっていた。

新しい教室を確認して歩き出す。周りの女子がキャーキャー騒ぐのはいつものことだ。もう慣れた。


教室に入るや否や、俺の周りには女こ大群。まじで勘弁してくれ。入学初日だっつーのに何処で俺のことを知ったんだよ。ふざけんな。


思わず暴言を吐きそうになりながらも、喉まででかかった言葉を押し殺す。

危ない危ない。

適当に笑ってれば済む話だ。初日から俺のイメージを崩すわけにはいかない。


だけど次の瞬間、俺は自分の目を疑った。


だって、俺の隣の席に座っているのが、今朝の処女だったからだ。