―10月10日―

とうとうこの日がやってきた。
美里と学校に行く最後の日。

今日はいつもよりゆっくり歩いた。
最後だと思うと悲しくて・・・
寂しくて・・・

“ずっと続けばいいのに”って―


「今日が最後かー」
「短かったね」
「うん・・・」
「でも楽しかったよ」
「うちも」

今日は授業がない。
丸一日私のためのお別れ会。
本当に嬉しかった。
授業をなくしてまでお別れ会を開いてくれたのだから。