泣き虫でネガティブだけど、強くてカッコよくて優しい雷。そんな雷に私は惹かれた。


今日で夏休みが終わる。明日からはまた新たに学校生活が始まる。その前に私の気持ちを雷に伝えたくて海と蓮に相談をした。
「だからね、ちょっとの間だけ2人っきりにして欲しいの。協力、してくれない?」
「「__やだ。」」
「何で!?」
「面白そうだから。」
「めんどくさい。」
「そ、そんなぁ~…」
「_大丈夫だ、さゆみ!」
「…何がよ。」
「雷ちゃんも同じだから。」
「?」
「ほら、行ってこい。」
ドンッ。
「キャッ?!」
「え?!危ない…ッ…!!」
「……___~っ、~~…!!」
蓮に急に背中を押され、バランスを保てなかった私を雷は受け止め、私は雷の胸の中へと収まる形になった。
___ドキッ、ドキッ…。
「「_……」」
「…ご、ごめんね!ら「…__離れないで。」__え。」
嬉しいけどそれ以上に恥ずかしさが勝って『ごめんね雷』そう言おうと雷から離れようとした瞬間、先程の呟きと共に雷の抱き締める力がさっきよりも___ギュッ…!!_強くなった。
「…さゆみ。」
「は、はい!!」
「い、嫌だったら言って欲しいんだけど、…ッ…その……」
雷は先程まで抱き締めていた腕を解き私と向かい合うようにした。
「…何?」
「…えっ…と……俺_さゆみが…好き、なんだ。だから、その…俺と__」
「っ……」
「俺と…ッ……___結婚して下さいッ…!!」
「「「………ん?」」」
「「「「……………」」」」
「……ブッ、アハハハハハハハハハハ!!!」
「…~~っ~…ッ…!!」
「海!!何急に笑ってんだよ!!蓮も‼肩振るわせてんじゃねー!!」
「だって、雷ちゃん…結婚して下さいって…っ、普通は付き合って下さい、だろ…っ…!!」
「何言ってんだ!付き合うってことは結婚するのと同じで、好き同士一緒になることじゃねぇか!こんなの常識の範囲以内なんだぞ!!」
「何言ってるか意味不明~。」
「あぁ!?」
「…雷。」
「何だよ!」
「結婚は出来ない。」
「…蓮も海とおんなじこと言うじゃねぇだろなー。」
「…雷は、まだ16だ。男は18にならないと結婚できない。」
「「………」」
「アハハハハハハハッ!!雷ちゃんバッカだー!!」
「うるせー!!海ッ!お前にだけは言われたくねぇ!!」
「カッチーン!!俺だって雷ちゃんに言われたくはないねっ!!」
「……同レベル。」
「「何か言ったか蓮!!」」
「__クスッ(笑)」
本当にこの3人は仲が良いな。
「…らーいっ!」
「ッ!?」
私は雷の背中に抱き着いた。
「さ、さささささささささゆみッ!?」
顔真っ赤にして私の名前を呼ぶ雷。
「_雷、私たちが高校卒業したら結婚しよっ。」
「「「…えっ。」」」
「それまでは私の恋人でいてくれる?」
「…えっ、と、つまり_」
「私も雷が好きっ!だから私と、付き合ってくださいっ___!!」





end.