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「はぁっはぁっはぁっはぁっ…___」
現在8月1日、11時45分。
季節は夏のど真ん中。梅雨のじめじめとした暑さは終わり、少し強い気持ちのいい風が吹きながらお日様の強い日差しが土、水、木、草、建物、虫、動物そして私たち人間に当てられる。
世は夏休みのど真ん中。大人たちはこの暑さの中仕事に向かい、私たち学生は大量の宿題を片付けながら夏休みを過ごしている。
「はぁっはぁっはぁっ…___」
ところで私は今、学校にある屋上に向かうため全速力で階段を駆け上っている。
「はぁっはぁっはぁっ……___」
後ちょっと!!
__バタンッ!!!
「はぁ、はぁ…はぁ……はぁ、はぁ…………っ、_んて……夏なんて、大ッ嫌いっ…だぁぁぁ!!」
私は桜木さゆみ-サクラギ サユミ-、高校1年生。夏が大ッ嫌いっ…です!!


「………ハァー。帰ろ…と……」
「「「………」」」
「…」
目が合った。帰ろうと来た道へ振り返ったその時、3人組の男の子たちが『俺たちは最初からいましたよ』『お前が後から来たんだよ』『さっきの分かってると思うけど聞こえてたよ』『聞いたんじゃなくて聞こえたんだよ』…とでも言っているような眼差しで私を見ていた。
座ってるから身長が分からないけど私と同じくらいの年かな?髪の色が右から黄色、青色、赤色…信号だ。それにしても綺麗に染めてるなぁー…もしかして地毛かな……うん?待てよ。今夏休みだよね?学校にいるの私と何人かの先生だけだと思ってたんだけど…もしかして不良さん方?
「「「「………」」」」
「キャァァァァァ!?」
「「「っ!?」」」
こっ、ここここここ殺されるっ!!に、逃げなきゃっ!!
「__…おい。」
ビクッ!?
「は、…はい……?」
反射的に返事しちゃったぁぁぁ!!
「お前、名前は?」
赤色…赤髪の男の子が私に問う。
「え、えーーっと……」
ヤバイ。逃げなきゃ。だけどもしここで逃げ出したら顔を覚えられちゃってるだろうし、次もしどこかで会っちゃったりしたら……___死ッ!!
「おい。」
「はいぃぃぃ!!な、ななな何でしょうか!?」
「だから名前。何て言うんだよ?」
「……さ…」
「「「さ?」」」
……あーもう!成るようになれっ!!
「__さ…桜木、さゆみです!!」
「「「「………」」」」
「ではそういうことで私はこれで…「明日。」…え?」
「明日もここに来い。約束だぞ。」
今度は青色…青髪の男の子が私に約束をして来た。
「………」
黄色…金髪の男の子は私のことを見ている…じゃない!!睨んでるっ!!
「…っ……」
私に拒否権はないんだ。
「「「………」」」
「…分かりました_分かりました!明日もここに来させて頂きますーーー!!!!!」


これが私と3人との出会いでした。