駅まで田んぼ道をゆっくり歩く。


空が蒼い。雲は白い。


そんな美しい景色を、雄介がいつも見ている景色を眺めていても、もう私の隣に雄介はいない。


雄介の顔の位置まで見上げてみる。久しぶりに首が痛くなった。


同時に涙が溢れ出た。


もう止まらない。


私は立っていられず、泣き崩れた。


私の初恋の人。私の愛した人。私がうつ病になってまでも手放したくなかった人。私の片想いの人。


今はまだ立ち直れないけど、いつか雄介と笑って話せる日が来るのだろうか。


それまでずっと片想いしていよう。


私はやっぱりあなただけだから。