やっぱりかっこいいな……



どうして私なんだろう?



私なんて綺麗でも可愛くもない。



コンプレックスの塊なのに。



ゆっくり上昇を始める観覧車の中
私はもんもんと考えていた。



「ひなちゃん。」


「えっ!」


不意に矢吹くんが私の名前を呼び
俯いていた顔を上げる。


「キスする?」