「千尋くん……」



見上げると黒髪で短髪の綺麗な男の子が立っていた。



彼は森山千尋くん。
男子が苦手な私が唯一話せる人。



それもそのはず……だって千尋くんとは幼稚園の頃から一緒なんだもん。



「なんだよ、顔真っ青だぞ?」


千尋くんの整った顔が近づいてくる