「いいよっ!野村さん、寒いでしょ⁉︎」


4月とは言え、ブレザーなしで帰るのは確かに寒すぎる。


それでも彼女は…


「私は大丈夫だよ!水かかってないし!それより、早く帰って温まった方がいいよ?」


優しい笑顔でそう言った。



可愛いだけじゃないーーー。


すっごくいい子じゃないか。



もう俺に諦めると言う選択肢はなかった。


必ず…


必ず彼女を物にする。
そう誓ったんだ。



これがひなちゃんを好きになったキッカケだった。