「ちょっと顔かしてくんない?」


放課後、俺の目の前には天敵である森山


なぜかうちの教室にやってきて
俺を呼び出した。


俺殴られんのかな。



「あのさぁ、お前ひな子のことは諦めたわけ?」



連れ出されたのは裏庭でそこには運良く、誰もいなかった。


そして静かな裏庭に森山の低い声が
俺の耳に響いた。


は?


ひなちゃんを諦めるって……



「諦めたいけど無理。まだ好きなんだよ」