「あー、ごめん。そんな顔させるつもりじゃなかったんだけど。」


千尋くんが慌てて謝る……


私、どんな顔してた?



「俺さ、ひな子の笑った顔が好きなんだよ。だからさ、ちゃんと笑っててよ」


千尋くんはいつも……優しいね。


「うん……」


泣きそうだったけど、笑ってみせた。



「じゃあ、ひな子行きたいとこ行こう?」


「え?もう夕方だし、帰った方がいいよ。」


「それもそうか。じゃあ、俺ん家いこう!」


あ……お手軽で丁度いい。


千尋くんとは家も隣同士だから
どんなに夜遅くなっても、安心だね