その日は、体は疲れているはずなのに
ぜんぜん眠れなかった。


ベンとの再開が嬉しくて

でも、気になることがたくさんで…


それからの毎日は、
さすがに、終電がなくなるまで遅くなることもなくて、ベンと会うこともなかった。

でも、どうしても引っかかって…


少し前の私なら何もしないでいたのに、
なぜか私はベンとの再開を期待して
あえてその時間にその場所へ行った。


何度同じ場所に来ただろうか…

以前会えたのは偶然だったのだろうか…
何度来てもベンとは会えなかった。

この場所に足を運ぶ度に惨めな気持ちになっていった。