スーパーで翔君がカゴに 食材を入れていく。いつも 家ではお兄ちゃんが作っていて、翔君は見ているだけだから、ご飯作れるのかどうか全く知らない。

「翔君 普段は自炊とかしてるの?」

「まぁ男飯だけど、出来ない事はないかな?」

「わぁ。何作ってくれるのか楽しみ!」

「俺 今日はワイン飲むけど、月夢ちゃんは何が好き?」

「う~ん。私余り飲んだ事ないから、わからない。翔君と同じのがいいな…」

「OK…月夢ちゃん酔っぱらっても家飲みだから 俺が介抱してあげるし、安心だね…」

本当に安心出来るの?また思い出しちゃった…翔君は 私にキスをしたんだ…

私だったけど、私は全くキスの感覚すら わからなかった残念さんだったけど…もしかして、今日もそのチャンスが巡ってくるかも?

油断すると 顔がにやついてしまうので、別の関係ない事を考えて 普通の顔に戻す努力を無理からにする。

「月夢ちゃん着いたよ。お泊まりの用意と明日の出勤の用意しといでよ。俺ここで煙草吸って待ってるから…」

翔君煙草吸うんだ。煙草を吸う翔君 大人の魅力全開で格好いいだろうな…見てみたいな…でも 今は用意を急がなきゃ…早く翔君の家に行きたいから…

可愛い部屋着に明日の用意、基礎化粧品や、お泊まりセットを鞄に詰め込む…

私 今から片思いの好きな人の家に泊まりに行きます…