部屋に戻り、冷静になる。


「朝倉…何だったの?顔色が悪いんだけど、大丈夫?」


「うん、大丈夫じゃないかも…。志木君どうしょう?研究費用を出してくれるスポンサーがいるんだけど、条件に問題ありなの。」


「え、研究費用を?それ凄くない?」


「私がSTAR☆ホールディングのCMに出る事なんだって。私はただの研究員なだけなのに。今ちょっと騒がれてるからって、おかしいでしょ?」


「はぁ///これだから朝倉はダメなんだよ。朝倉はね、誰が見てもアイドル以上に可愛いから、少しは自覚してよ。」


アイドル以上?ないない…


「志木君の目おかしくない?可愛いって言われたの、お兄ちゃんと翔君の二人だけだよ。」


「もう黙って。みんな気付いてなかったんだよ。朝倉の事 よく知ってるお兄さんと彼氏は ちゃんとわかってたなんて、やっぱ悔しいけど、仕方ないな。」


お兄ちゃんと翔君はわかってた?家族的な感じで可愛いと言われたと思ってたんだけど。


「で、どうするの?」


「3日後に返事を聞かせてと言われたの。だから、簡単には決められそうにないから、よく考えるよ。」


家に帰って、お兄ちゃんと翔君に相談しようと思う。余りにも 通常ではあり得ない事態に 私の頭ではキャパオーバーで、考えが追い付けないでいた。