翔~version

俺は月夢をお姫様抱っこをして運び 車に乗せる。今から結弦の元へ 話をするために。

正直 昔から知っている結弦の月夢の想いは重いとは思っていたが、ここまで病的とは考えもしなかった。

これから話をするけれど、簡単には終わりそうにない事態に身震いする。俺は月夢を守る事が出来るのだろうか?

スヤスヤと後ろの席で幸せそうに眠っている月夢を見て 誰も傷付かずに平和な話し合いを願いながら、マンションまで急いだ。

マンションに付き 月夢を起こす。

「月夢 マンションに着いたよ。ねぇ起きてよ…。起きないとキスしちゃうけど?」

「ん?翔君?はれ?何で車にいるの?」

寝ぼけた月夢が可愛い過ぎる…目をゴシゴシしてる仕草も堪らない…

顎を持ち上げ 唇を奪う…はむっと食べるみたいに…

「あっ、ん~///」

「月夢…ダメだよ。そんな声出しちゃ///」

「///待って翔君…んっあ。」

舌を絡めて月夢を味わう…ダメだ。ストップしなきゃいけないのに、止まらない衝動に無理やり邪魔してきたのは 携帯の音。

~♪~♪♪♪

「///翔君、電話だよ…」

「後でいいよ。今忙しいし…手が離せないから…///」

「///やだ。とりあえず落ち着いて…」

俺の我が儘は月夢の前だと姿を眩ます。いつだって このお姫様に敵うものなんか絶対ないんだから…