「お先に失礼します。」
定時になり一足先にオフィスを後にした。
その足で家の近所のスーパーにむかった。
『ありがとうございました。』
すばやく買い物をすまし、家に急ぐ。
「ただいま~」
「おかえりお姉ちゃん!」
我が家に帰ってきた私を出迎えてくれたのは一番末っ子で三男の蒼空(そら)。まだ3歳の蒼空は私が大学生の時に生まれた弟。
「おかえり。」
リビングにあるテレビでゲームをしているのは小学2年生で次女の沙羅(さら)。
そのゲームの相手をしているのは、次男で中学2年生の颯太(そうた)。今日は部活が休みのようで早い時間に帰宅している。
「ただいま~。」
そして今帰ってきたのが長男で大学1年の疾風(はやて)。
「おかえり疾風。」
「腹減った~。今日の晩御飯はどうする?」
「今日はカレーにしようかなと。」

