「ただ企画が通らなかっただけだよ。」

入社して2年目、初めて声をかけてもらい企画を考案した。


「そんなに落ち込むなよ。企画を考える機会は今回だけじゃないだろ?」

「そーだけど.....。でもやっぱ一生懸命考えたのに悲しいじゃん。」

初めて声をかけてもらっただけに、張り切っていた分ショックが大きい。

「そんな初めからなんでもかんでも成功してたら誰も苦労しないだろ。」

「.......。」

「な?だから次頑張れよ。」

「......うん。ありがとう。」


須佐に励まされ、さっきまでうじうじしていた自分が恥ずかしく思えてきた。