同期のあいつと私の家族


「ありがとうございました~。」


「きょうのごはんはハンバーグ〜」

ご機嫌な蒼空とスーパーを出て帰り道を歩く。

「蒼空ハンバーグ大好きだもんね〜。」

「うん!お姉ちゃんのハンバーグたいすき!だからはやくかえろ!」

そう言い繋いでいた手を離し走り始めた蒼空。

「蒼空ーっ!待ちなさい!急に走っちゃ危ないでしょ!」


ドンっ


注意にも意味がなく、曲がり角から出てきた人とぶつかってしまった。

「蒼空!...走っちゃダメって言ったでしょ?」

「.....ごめんなさい。」

目に涙をこらえながらも泣くことを我慢している蒼空。