「「いってきます。」」

神崎家で朝、一番に家を出るのは部活のある颯太。

それに続き沙羅、疾風の順に家を出る。

末っ子である蒼空は1限がある日は疾風が、それ以外は私が保育所に送っていく。

といっても、だいたい疾風が送って行ってくれるんだけど。

そんなこんなで、朝一番最後に家を出るのは私。

ちなみに両親は海外にて会社を経営していて、年に数回帰ってくるだけだ。



「おはよう。日南。」

「日向。おはよう。」

「聞いてよ!今日ね、高校のプチ同窓会なの!」

なんて楽しそうに話している日向は、確かにいつにもまして気合が入っている。

「よぉ。」

「おはよう、須佐。」

「おはよう。今日もむかつくくらいキラキラしてるね。」

「なんだよ、それ。」

日向と須佐は同期でもあり高校から一緒らしくとても仲が良い。