「こら!蒼空!まだちゃんと体ふいてないだろ!」
颯太の成長に感動していると、お風呂場の方から疾風の声がし、それと同時に体が水でベトベトの蒼空が裸のままお風呂からあがってきた。
その後ろから腰にタオルを巻いた疾風が急いでやってきた。
「つかまえたー!蒼空、ちゃんとふかないと風邪ひくだろ?」
そう疾風が蒼空に言い聞かせるが、蒼空本人はきゃっきゃっと疾風に抱っこされ楽しそうに笑っている。
「たくっ。」
不服そうにつぶやく疾風もなんだかんだで表情は楽しそう。
ほんと疾風もお兄ちゃんになったんだなって思う。
「ほら、2人とも服着て、髪の毛乾かす。それまでにご飯作り終えとくから!」
「「はぁい」」
正直勉強しながら家事とか、仕事終わってからの家事はとても楽なわけじゃないけれど、手伝ってくれる疾風や颯太。まだまだ小さくてかわいい沙羅や蒼空がいて本当に私は幸せだなと思う。
そんなことを思いながら私に日常が過ぎていく。

