こう言って、濡れたわたしの唇を指で擦っていく。



「一年半?」



「大学はこっちに戻って来る。だから……」



恥ずかしくて潤んだ瞳に、今度は軽いキスを落として、樹野くんは囁いた。







「その時は一緒に暮らそうね? 聖偉ちゃん?」




おわり