怒りで睨みつけるわたしに悪びれた様子を見せる訳もなく、
「……教室じゃなかったらもっと触ってたのに」
こう言って、わたしの首筋や鎖骨の辺りに再び手を伸ばしてきた。
「バカッ!」
その手を振りほどき、全開になったおでこを思いっきり叩いてやった。
それでも尚、
「照れない照れない」
ってヘラヘラ笑ってられるポジティブさに、呆れてため息が漏れた……。
「あんな死んだ顔した接客みたことないんだけど……」
あくまでも裏方に徹する女子たち。
客の入りが増える度に引きつっていくピンクな男子たちの顔が哀れ……。
それでも、
「樹野くんノリノリッ。超良い笑顔!!」
唯一開き直りでもなんでもなく、ナチュラルでキラキラの笑顔を惜しみなく振りまく樹野くん。
何が彼をそこまで突き動かしてんだか……。
とにかく、おめでたい樹野くんのキラキラ笑顔効果で、女子の客入りは上々。
「鷹楽くんの髪可愛い~」
樹野くんが動く度に揺れる結ばれた前髪。
「……教室じゃなかったらもっと触ってたのに」
こう言って、わたしの首筋や鎖骨の辺りに再び手を伸ばしてきた。
「バカッ!」
その手を振りほどき、全開になったおでこを思いっきり叩いてやった。
それでも尚、
「照れない照れない」
ってヘラヘラ笑ってられるポジティブさに、呆れてため息が漏れた……。
「あんな死んだ顔した接客みたことないんだけど……」
あくまでも裏方に徹する女子たち。
客の入りが増える度に引きつっていくピンクな男子たちの顔が哀れ……。
それでも、
「樹野くんノリノリッ。超良い笑顔!!」
唯一開き直りでもなんでもなく、ナチュラルでキラキラの笑顔を惜しみなく振りまく樹野くん。
何が彼をそこまで突き動かしてんだか……。
とにかく、おめでたい樹野くんのキラキラ笑顔効果で、女子の客入りは上々。
「鷹楽くんの髪可愛い~」
樹野くんが動く度に揺れる結ばれた前髪。

