人気者で優等生なエロサディストのおかげで、文化祭の準備も着々と進んでいる。
放課後の教室の一角。
「木下さんすごーいっ」
喫茶店内の飾り付け係に任命された実哉は、
「実哉の家、お花屋さんだからこんなの簡単簡単!」
百円ショップで買ってきた造花を使って、小さなブーケを作っていた。
周りに居るのは、クラスでも比較的穏やかな女の子や面倒見の良い姉御肌な女の子。
この子たちだったら実哉のことを悪く言ったりしないだろうし、何より実哉も楽しそう。
樹野くんの人選に軽く感謝しながら、わたしは楽しそうな実哉を見つめていた。
「聖偉ちゃーんっ!!!」
そんなわたしに気付いた実哉が、嬉しそうに笑いながら一目散に駆け寄って来る。
「樹野くん居ないんだね」
「……」
不本意ながら、実行委員就任からわたしは樹野くんとワンセットで扱われる傾向にあった。
「家庭科室の使用許可もらいに行ってる」
一緒に行こうって言われたところで、クラスの子に話しかけられて難を逃れた。
その代わりに、例の調理係の彼女たちがすかさずくっついていったけど……。
放課後の教室の一角。
「木下さんすごーいっ」
喫茶店内の飾り付け係に任命された実哉は、
「実哉の家、お花屋さんだからこんなの簡単簡単!」
百円ショップで買ってきた造花を使って、小さなブーケを作っていた。
周りに居るのは、クラスでも比較的穏やかな女の子や面倒見の良い姉御肌な女の子。
この子たちだったら実哉のことを悪く言ったりしないだろうし、何より実哉も楽しそう。
樹野くんの人選に軽く感謝しながら、わたしは楽しそうな実哉を見つめていた。
「聖偉ちゃーんっ!!!」
そんなわたしに気付いた実哉が、嬉しそうに笑いながら一目散に駆け寄って来る。
「樹野くん居ないんだね」
「……」
不本意ながら、実行委員就任からわたしは樹野くんとワンセットで扱われる傾向にあった。
「家庭科室の使用許可もらいに行ってる」
一緒に行こうって言われたところで、クラスの子に話しかけられて難を逃れた。
その代わりに、例の調理係の彼女たちがすかさずくっついていったけど……。