すまん、と
私に頭を下げる横峰部長
田畑さんなら大丈夫だと言ったのは部長
田畑さんが犯人だと思わなかったらしい
一緒に働いていた時は
何事にも一生懸命で向上心が高く
田畑さんがこんなことするやつだとは…と
多少なりショックを受けているようだ
『でも、犯人がみつかったなら私の身は安泰です。これでゆっくり眠れます』
田畑さんは気を失っていた
部長が放った拳が
いい具合に頬に当たったようだ
その後すぐに警備の人が来て
田畑さんを拘束し警察へと引き渡された
朝が早かったのもあり
あまり騒ぎにはならなかった
『総務の女の子と知り合いなんですね』
そんな騒ぎが収拾ついた頃
総務の人達が出社して来た

