もしかしたら
私の知らないところで
お姉ちゃんじゃない、知らない女の人と
浮気をしていても
私は気がつかなかったかもしれない

もし、気がつかないで結婚していたら
私は幸せになれたの?



『…亮平さんは違いの?』



「俺は楓に出会ってから一度だって他の女を抱きたいと思った事はねぇーよ」


私の目を見て
ハッキリと言ってくれた


『…うん、ごめん』


申し訳なさで胸が苦しくなる
自分の愚かさ、馬鹿さに呆れてしまう
亮平さんの顔が見れず俯いていたら



「よかった…楓に何もなくて」


亮平さんの温もりを感じた
ごめんなさい、と
亮平さんの背中へ腕を回す


「謝るのは俺だ。不安にさせて悪かった」