亮平さんが何を言っているのかわからない
だってお姉ちゃんは
私を憎んでいたんだよ?
健ちゃんの時だって
達彦のときだって
お姉ちゃんが奪って行ったじゃない

それでよく私の事を
心配してるなんて言えたものだ



あぁ、
結局
亮平さんもお姉ちゃんの味方なんだ…



…いや、亮平さんの優しさだ



『どうなんだろう。もうお姉ちゃんに聞けないから真意はわからないけど…私から奪ったことは本当なんだよ』


何を言っても事実は変わらない
私は傷ついた…かなり


「詩織の肩を持つわけじゃないけどさ、彼氏だか婚約者だかしらないけど、大事な女がいながら他の女にうつつ抜かす時点で男として無しだ」


亮平さんの言葉にハッとさせられた