私、何やってるんだろ…
亮平さんを信用できなくて
健ちゃんの言ったことばかり気にしてた
「ホテルのエレベーターに詩織が乗ってきた話、あれ…嘘ついてた。ごめん」
『…嘘?』
「本当は詩織に話があるって言われて、待ち合わせをしていたんだ」
『…話?』
「「私が言えた義理じゃないけど、楓を幸せにしてね」て。そんなの自分で言えって言ったんだ、でも「私は楓みたいに素直じゃないから」て」
『…は、何言ってんの。わけわかんない…』
「俺が知る詩織は…いつも楓の事を心配していたぞ。確かに詩織がやった事は許される事じゃないが…天邪鬼な詩織は楓のことを大事に思っていたのは間違いない」

