知った仲でも強姦になる
訴えるか、どうするのかよく考えて、と
私服の男の刑事さんに言われた


そして、もう一言
調べたらボロが出そうな男だ、と
どういうことか分からず
亮平さんを見上げると
黙って刑事さんを見ていた



「帰ろうか」


肩を抱きかかえられながら
タクシーに乗り部屋へ帰った
部屋に入ると
亮平さんに作っておいた夕食が
ラップがされた状態でテーブルに上がっていた



『…どうして、あの公園ってわかったの?』


健ちゃんに会いに行く前に
亮平さんに電話したけど繋がらず
置き手紙をして出かけた
でも、それには
健ちゃんに会うとも
どこへ行くとも書いていない

そして
私が危険だとなぜわかったのかがわからない