やだ、こんなの絶対いやだ


でも、どんなに抵抗しても
男の力には敵わない


「楓、子供を作ろう。楓に似た可愛い子がいいだろっ、な?」


そう言いながら
健ちゃんの手は私のショーツを下げ始めた

何が「子供を作ろう」だ
お姉ちゃんとお腹の子を見捨てたくせに
自分勝手にもほどがある

身勝手な健ちゃんに腹が立つ


『いやっ、だって、言ってるでしょっ!』


バタバタ暴れた私の手は
健ちゃんの頬に当たり
暴れた膝が股間に命中した


「がっ…、かえで、…っ、」


痛がっている健ちゃんを見て
今だと逃げ出したが
自分が思った以上に身体は動かない
怖い気持ちが勝ったのか
うまく立ち上がれない
這いつくばるように逃げるが
ガシッと足首を掴まれてしまった