亮平さんは
自分の嘘を認めた
私に嘘をついていた
それだけでもショックなのに
お姉ちゃんと二人で店に出た事もショックだ
「確かに酒は入っていた…けど、泥酔ではない。あの日の会話も覚えているし、詩織が悩んでいたことも…」
『やましい事がないなら、どうして嘘をついたの?それに、インターンでちょっと顔が知っていたからって、そんな相談とかする?』
「楓…、何が言いたいんだ?言いたい事があるならハッキリ言えよ」
『亮平さんこそ、本当のことを言って』
「一緒に店は出たの確かだ。だが、そのあとは知らない。店を出て二人でタクシー乗り場まで歩いたんだ。詩織はその間に男に連絡していたぞ」

