だいぶ飲んでいたと思われるお姉ちゃん
トイレに行くのも足元が危なかったらしい
トイレに行っている間に
彼氏らしき人は支払いを済ませ
帰ってきたら帰るつもりで
コートも準備していたところ
亮平さんが現れた、と。


『どんな様子でした?』


「横峰様はちょっとお困りなご様子でしたが、女性の方は嬉しそうなご様子でした」


「以前からのお知り合いな様子でした。女性の方は横峰様のことを「りょうちゃん」と呼ばれていましたから」



りょうちゃん…、
それがどれだけの仲なのか
言われなくてもわかってしまう

今まで黙って聞いていた里奈
ちらっと観てみると
明らかにイラついている様子


話を聞いていて
すっかり忘れていた
姉の彼氏を探すという理由で連れてきたが
今の話で違うことに気がついたのだろう