二人で頭を下げた
二人で手を取り合った
「飲酒運転なんて、ガキみたいなことしようとした俺が悪いんだ。それを楓は止めようとしてくれたのに…。忙しいなんて理由にならないな」
『…それ、いってらっしゃい、なんて言えないよ。飲酒運転して、もし事故にあったら…そう考えたら…怖いよ』
「うん。…それと、もう一つ」
「楓に話さなきゃならないことがある」
さっきまでの顔とは違い
キリッとした顔になる
話さなきゃいけないこと、
それは多分、あの事だと理解できた
聞いてくれるか?と
聞かれたが
私からぶっかけといて
聞きたくありません、なんて
拒否する権利はない
うん、と
首を縦に振り
亮平さんの向かいの椅子に座った

