話を聞く分だと仕事の話
どうやらトラブルが続いているようだ

今までにない亮平さんに
どうしたらいいかと困惑する



「出かけてくる」



寝室から出てきた亮平さんは
すでに着替えが終わっていた
玄関へ向かう手には車の鍵



『亮平さん、ダメだよ!さっきビールを飲んだじゃない?捕まったら大変!』



当たり前のことを言ったまで
それにアルコールを摂取して運転をし
もし事故にでもあったら大変だ



でも、亮平さんは違った




「うるさいな、大丈夫た。楓は寝てろ、起きて待っていなくていいから」



『亮平さん、ダメだって。どうしても車で行くなら、私が送るから』



亮平さんが会社へ向かうことはわかっていた
会社まで車で20分
遠くはないが
人通りも多い道を通るから余計心配だ