珍しく強めに話す亮平さん
誰と話しているかわからないが
私を不安にさせたくない、と言っているなら
私の知っている人なのか…
こんな時間に、誰なんだろう…
胸がざわざわする
大丈夫だと
やっと最近思えたはずなのに
また不安に駆られてしまう
「いいか?もう二度と連絡してくるな」
会話が終わる、
寝室に戻ってくるだろう
私はすぐにベットの中へと入る
どのくらいの時間
ベットから抜け出していたか
ベットの中は冷たくなっていた
カチ、と
寝室のドアが開く音に
息を潜めてしまう
別に起きていたことがバレたって
知らぬ存ぜぬで通せば済む話
でも
亮平さんの顔を見たら
押し通せるか自信がない

