失恋の傷には媚薬を



仕事から帰ってきた亮平さんは
海外ウエディングのパンフレットを
鞄から取り出した



『うわ、やっぱり素敵』



「だろ?ここなんてどうだろう?」




亮平さんがオススメだと言うパンフレットを見ると
本当に素敵で
行ってみたい、と言う気持ちが益々増していく
タヒチのボラボラ島という
海外ウエディングで人気の場所



『ここで、二人で結婚式をしよう。楓の両親の反対を押し切るのはやめよう。来年、両親やみんなを呼んで盛大にやったらいい』



その提案に
涙が出るくらい嬉しかった



『亮平さん、ありがとう。大好き』



勢いよく抱きついてしまい
亮平さんを押し倒す形になってしまった
ごめん、と起き上がろうとすると
亮平さんは私の頬を優しく撫で
ゆっくり引き寄せキスをした