いつから姉は私のことを嫌いなのだろうか
私が知っている姉は
いつも笑顔で
「楓、おいで」と優しく声をかけてくれた

お菓子を分けてくれたり
一つのプリンを二人で食べたり
時には母には内緒で
母の大好きで隠してある
ちょっと高級なチョコレートを食べたり…


大きくなってからは
二人でショッピングへ出かけたり
学校の相談や恋の相談もした

何も変わらない
いつもと変わらない日々だった



達彦の時…
今更ながら
いつ達彦と姉がそういう関係になったのか
考えてみたが全くわからない
気がついた時には
既に二人は出来上がっていた


私が鈍感なだけ?
どのくらい
二人は私に隠れて会っていたのだろう