実家に帰ってきてから2時間が過ぎた頃
両親は亮平さんの事を気に入ったのがわかる
とても嬉しそうに
でも少し遠慮気味に
将来のことも聞いてきたりする



「当たり前です。これからもずっと楓さんと一緒にいたいし、子供だって見たい!女の子なら楓さんに似たら美人になって心配しちゃうかも…、そう思いませんか、お義父さん!!」


いつのまにか「お義父さん」なんて言っている
それをまんざらでもない笑みで答える父
まだ日も暮れていないのに
酒を酌み交わしている二人




「お父さん、いつか息子と一緒に酒を酌み交わしたいって言ってたのよ。ほら、うちは女二人だから」



キッチンに立っていると
お母さんがビールを取りに冷蔵庫を開けていた