「初めまして。横峰亮平といいます。楓さんと同じ会社で働いております。本日は貴重なお時間、ありがとうございます」



実家に着き早々
亮平さんの挨拶で
私の緊張は別の方へと向いてしまった



久しぶりに帰って来た実家
どんな顔して両親に顔を合わせたらいいか
いろいろなことを考えていた私に
「心配することは何一つない」と
自信満々に言った亮平さん


そんな亮平さんに
両親は笑顔で向かい入れてくれる



久しぶりのお父さんとお母さん
やはり数年とはいえ
少し老けたようにも見える

そもそも私は両親が大好きだ
できれば離れたくなかった



だから、気になる
私から婚約者を奪った姉は
今、何をしているのか