『今度の日曜日…、帰っても、いい?』



二度と戻らないと決めた実家に帰る
両親にも何度も言った
自分勝手だ
もしかしたら断られるかもしれない
そんな覚悟だった



「ほ、本当か?おう、帰ってこい!母ちゃんに言って楓の好物、たくさん作らせとくぞ」



嬉しそうなお父さんに申し訳ない気持ちになりながら、亮平さんを連れていく事を伝えると
一瞬、言葉が止まったが
「母さんと二人で待ってる」と言ってくれた



お母さんと二人?
それは姉がもう実家にいないのか、
それとも
外出してもらうのか、
わからないが
姉と顔を合わせなくていいと思うとホッとした


亮平さんは私の両親に会える事を
とても楽しみにしている