『俺レベルって何?どのレベルよ』
笑ってしまった
亮平さんは怒ることなく笑っている
私に大丈夫だと、
心配する必要ないって事を伝えたかったのだろう
『亮平さんが隣にいてくれるなら…』
「挨拶に行くのに楓の隣にいないとダメだろ」
ようやく決心した
亮平さんと実家へ行く事にした
久しぶりに父に電話をした
ワンコールなり終わる前に父が出た
「か、楓っ」
驚いた声と
何という速さだと驚きに笑ってしまった
『荷物のお礼、遅くなってごめん』
そんなのいいんだ、と
ホッとした声の父
懐かしく思う反面
声も年老いていくものだと感じた
察するに父は外にいるようだ
母や姉は近くにいないと確信した