『るかちゃんっ帰ろっ』

放課後になっていつものようにるかちゃんを帰りに誘う。

琉風「あーごめん。今日委員会で帰れない。先帰っといて。」

『えーー。分かった……』

今日はひとりかぁ。

るかちゃんがいなくなってとぼとぼと下駄箱まで向かう。家帰ったらプリン食べよっかなぁ〜?


そんな事を思いながら校門を出ようとすると、人影が見えた。

……え、誰だろ。
こういうときはスルースルー……っと。

幸「あゆ?」
へっ?!
『こ、こうくん?』

幸「これから帰るの?いつも1人?」
『あ、うんん、いつもはるかちゃんと帰ってるんだけど、今日は委員会があるらしくて……』

幸「俺も蓮に用事あるって言われてさー一緒に帰ろー。帰り道同じだし、いい?」

『あ、うんっ』

やったぁ……っ!!
歩き出す。

幸「あゆって何部?」
『えと、帰宅部だよっ』
幸「やっぱり?俺はサッカー部。スタメンで選ばれたんだよ。」

『えっそうなの?!凄いっスタメンなんだ……凄いなぁ』
幸「…ありがと。今度見に来る?」

『えっ行きたいっ!!』
幸「そうだ。明日休みだよね?俺明日休みだから二人でどっかでかける?」

え、え、い、いいいいわゆるッ……デート……?!?!

『ふぇっ?!』
幸「いやだった?」
心配そうな顔をして見てくる幸君。
え、全然。

『寧ろ喜んでっ!!!!』
幸「お、おう。暇してたのか。あ、俺ここで別れるわ。明日9時に時計台の前で待ち合わせ。」

『うんっ』
幸「じゃ、また明日ー。」

『ま、また明日っ!』

うぅっ嬉しすぎるっ!!
家に帰るまで小さなスキップをしながら帰りましたっ!!