年配の仲間警官が来ると、男性はぽろりと涙を落とした。


「あらま! 瀬波くん!」

「甘木さん!」

「瀬波 彰夜くんだっけ? 今何歳?」

「そう! 覚えていたんだ! 僕今29歳!」


なみせ しょうやさん?

知らない人だ。


「僕さ、窃盗事件の犯人だって疑われているんだけどさ。」

「野辺。こいつ犯人じゃないから、あやしい人リストから今すぐ除外せよ。」

「えっ……わかりました。」


大先輩が言うので、仕方なくあやしい人リストからひげ男を除外した。