僕は先生にお礼を言って、
深呼吸をしてからベンチに座って日記を読み始めた。
先生は横で待ってくれていた。
その日記には、
みゆが感じたこととか、その日起きたこと、たくさん細かく書いてあった。
そしてその内容は、
日記が始まった頃からほとんどが僕のことで。
今まで出てこなかった涙が1粒1粒、落ちてきた。
そして最後のページは、とても中途半端に終わっていた。
“わたしは”
この続きの言葉は何なのか、とても気になって仕方がない。
でも頭では分かっている。確認ができないだけで、
おそらく、これは、僕と同じ。
