「よっ」
「わっ！！」
下校中後ろから肩を叩かれる。
「太輔かっ」
彼は私の彼氏。
背は高くスポーツ万能、男女問わず人気者。
私の彼氏にしたい対象にぴったり当てはまっている彼。

「玲香なんか顔幼くなった」
「え？そう？前髪切ったからかなぁ」
他愛のない会話をしながら一緒に帰る。

「じゃーまた明日！」
「うん！」
彼と付き合ったのは入学式からわずか二週間後のこと。
クラスの雰囲気ができてきて私はグループの頂点的な地位を獲得していて、彼も男子の中のグループの中の一二を争う地位を獲得していた。
そのグループがいずれか合体しクラスの中心の男女混合の七人グループになった。
その中の女子と男子でお似合いな人が付き合う空気感になってきて私と太輔が付き合った。