ガンスロンが逃げたとわかると、同じく飛び上がり、ガンスロン神は目の前に現れた。

「反応が早い!」

潤一郎は、歯軋りした。 

「向こうは、ダイレクトですので」

「チッ」

潤一郎が舌打ちする間に、ガンスロン神は2発目を撃った。

「まどか!」

何とか、横に逃げようとした。放たれた光の槍………一発は、当たらなかったが、一発は、ガンスロンの肩についた砲台を破壊した。

「どうせ!使えん」

ガンスロンは海へと、逃げる。

「三発目!来ます!」


「海中に潜れ」


ガンスロンは、ガンスロン神と向き合いながら、後ろから、海の中に潜った。

三発目を、ガンスロン神が発射した瞬間、左右のキャノン砲は爆発した。



「馬鹿目!」

潤一郎は笑った。

水面から、また浮上したガンスロンは、ガンスロン神と対峙する。



「愚かな武器をつくり、地球の資源を身勝手に使い、同じ人間同士で殺し合う…なんて我が儘で、なんて醜い生き物だ。お前達を、この星の支配者にしたのは、間違いだったのだ」


「言いたい放題いいやがってからに!」

潤一郎は、飛行艇内で、壁を叩いた。

「このような兵器まで作る…好戦的で、野蛮な人類よ!お前達に、勝利はない!」


「ふざけるなああ!」

突然、ガンスロンのコクピット内で、真由は計器を叩いて、身を乗り出した。

「さっきから、聞いてたら、言いたい放題いいやがって!」

真由は、画面上のガンスロン神を睨み、

「好戦的!戦い好きい!?今回の戦いは何よ!罪のない生き物を、巨大化して、戦わして!殺しあいをさせるやつが、言うな!」 

真由はシートに座り直すと、レバーを握り、

「おじいちゃん!まどかお姉ちゃん!いくわよ!」