「そんな日本の技術が!魂が!ただでかいだけの昆虫風情に、負けるか!」


真由の前のモニターに、打ち込むところが、表示された。

「真由!たたき込め!ガンスロンクラッシャーを!」

「なんだか…わからないけどお…!いけえ!」

真由は、右レバーを前に突き出した。




突っ込んでくるカブトムシの三本の角の間に、ドリルのようになり、回転する右腕を差し込んだ。

さらに、真由はレバーを前に押し込み、さらに無意識で、下のボタンを押した。

すると、右腕は伸び、回転力が増し、高圧電流を放った。

カブトムシの装甲を破り、貫いた右手から、カブトムシの全身に、電流が走った。


数分後、脳を貫かれ…カブトムシは活動を止めた。


真由が右レバーを引くと、

ガンスロンは右腕を、引っ抜き、カブトムシから離れた。

巨大な体が、地面に落ち…カブトムシは反転すると、腹を見せたまま…足を動かし後……ぴくりとも動かなくなった。


やがて、カブトムシ虫の中から、印が飛び出して、

先程と同じく、コクピット内の真由の胸の中に入った。


潤一郎はふうと、ため息をつき…何げに額に触ると、汗でびっしょりだった。



「何にしても…あと三匹…」