「ガンスロンキャノンは、各2発しか撃てない…」

まどかの言葉を、潤一郎が続けた。

「現在世界中で、一番の!最大出力のレザー光線が撃てるようにした!しかしなあ!」

潤一郎は笑い、

「それを放つ為の砲台が、耐えられないのだ。破壊力を重視した為に、三発撃つと、砲台が破裂する!」


「そのまま直接浴びせる…拡散タイプも考案したんだけど、精度と攻撃距離が、違い過ぎるので、却下にしたわ。後は…」

説明を続けようとするまどかを押し退けて、潤一郎は画面一杯に顔を近付けて、

「ガンスロンの神髄は、そんな飛び道具ではない!近代の精密機械で、ありながら、接近戦を前提にして、作られているのだ!」

潤一郎は唾を飛ばしながら、

「戦車が…ジェット機が!空母が!格闘をするか!この世にある近代兵器は、あくまでも、ミサイルや銃による遠距離攻撃が主体だ!だがな!そんな戦いに、男のロマンを感じるかあああ!」

潤一郎の興奮は、ピークに達する。

「真由!コクピットにある二本のレバーは、ガンスロンの両腕を動かすのに使う!まず、左手は、対象物に近づくと、三本の指で、握り潰す!そして、捻るとプログラムされている!」

「に、握り潰す!」

「各レバーには、2つのボタンがあるが…左の上は、手首の周りにガトリング砲が付けられていて、至近距離から、ぶっ放てる!下を押すと、毒針が飛び出す!」

「今回は…敵は生物だから、有効です」

まどかは頷いた。

「そして…右手は、ガンスロンの必殺の右いい!」

潤一郎は興奮を、爆発させたが、

「これに関しては、戦闘中に教えよう!ガンスロンクラッシャー…名前だけ覚えておけ!」

潤一郎はいきなり落ち着き、含み笑いをもらした。


それが、あまりにも、気持ち悪くって、真由はコクピット内で、悪寒が走った。

「基本的に、お前は…レバーだけを握ってればいい。ミサイルなどは、こちらで撃ち…コンピューターが補足する」