「ウイ、死のうとしてたの?」

『そうだよ。死んだら楽になるでしょ?』

カナトの目を見て言った。

「俺はウイに死んで欲しくない。だから死ぬなんて言うなよ!」

『どうして?生きてても何もないんだよ?誰もお見舞いなんて来てくれない。』

私の両目から涙が溢れてくる。

ずっと寂しかった。寂しくて寂しくて。

どうしようもなかった。

「俺がお前に会いに来る。毎日毎日お前に会いに行ってやる。そしたら寂しくないだろ?」

「ウイって実は寂しがりや?笑」って笑って、私の頬に

手を当てて涙を拭いてくれている。すごく温かい手だった。

「俺、お前と友達になりたい。」



もう太陽は沈みキレイな月が見えた。

月が照らすこの木の下で私は生まれて初めて

"友達"という存在ができた。