「ねぇ、ウイどうして?」

『治療に疲れたの。』

「それだけ?他にもあるんじゃないの?」

なんでキミにはわかっちゃうのかな。

それとも私がわかりやすいから?

『生きることにも、毎日が苦痛なのも、絶対治るよって言う先生にも全部全部疲れた・・・!』

最後の方は声が大きくなってほとんど叫び声になっていた。

『毎日同じことの繰り返し。なに1ついいことなんかない。だから死のうと思ったの。』

「えっ・・・?」 驚いた顔で私の目を見てくるキミ。

『思いっきり走れば死ぬかなって思ったけど死ななかったみたい。』

どんどん私の顔は下を向いていく。

声も小さくなってきているのが分かる。