あなたを一途に想うほど。



次の日になった。


朝から凛君が頭に浮かんだ。


フフフフ...

いけない いけない

顔がニヤける。





今日は高校生になって初めて1人で登校した。


愛乃は用事があるから少し遅れて学校に来るんだって。


友矢は自転車で行ったみたいでなぜか置いていかれた。


友矢は愛乃がいないとダメなのね。







学校に着いた。


「えぇー、今日デートできないのぉ〜⁇」


「ごめんねぇー、また今度デートしよっ」


「うん、わかったぁ〜。約束のチューは?」


「しょうがないなぁー、チュー‼︎」




...なんだありゃ。

確かあれは学年一イケメンって噂の白石拓也(しらいしたくや)。


確かにイケメンだけど...

あんなやつ絶対無理でしょ。

毎日ギャルっぽい女といるし、隣にいる女は毎日違う。


どうなってんのあの人。









「なんだよ。なんか用⁇
なんでずっと睨んでんの?」


あ、ヤバイ。

睨んでるつもりは無かったけど、見てるうちに睨んでるように見えたっぽい。



「ご、ごめんなさい‼︎
失礼しましたー‼︎」


私はそう行って走り出した。


その時、拓也と目が合った。

なんかあっちはとってもびっくりした顔をして



「ちょっ、待て‼︎お前‼︎」


そう言われた。

私はもう走り出していたから振り返ったりすることは無かったけど、拓也のその表情が気にかかった。