「三人で一緒に?」

と驚いて返すと、二人がパッと僕を見上げてきた。

「いいじゃない、きっと楽しいわよ♪」

「うん、楽しそう。ね♪」

と互いに手を取り合って目の前に並ぶ二人。

「う、うん、広海君がいいなら」

僕は構わないけど。

「よかった。ミライが一緒なら、美味しい料理も作ってくれるしキレイに掃除もしてくれるし、毎日素敵に暮らしていけるもんね♪」

と笑みをこぼす広海君。それって、ただ君がラクしたいだけじゃないのか?

「それに、…」

と、広海君がちょっと目線を逸らして言葉を続けてきた。

「私こんな性格だから、ずっといるとイヤになる時もあると思う。でもそんな時は、ミライに癒してもらって、私から離れないでずっと傍にいてもらいたいの。ね」

と広海君が僕の腕を取って寄り添うように身を寄せて来た。

(そうか)

ミライと一緒にいれば、もしケンカしても別れないで済むって事か。

「私がおばさんになっても、おばあさんになっても、ミライが一緒ならきっと仲良く暮らしていけるわ」

と微笑んでミライの手を取る広海君。

「うん。二人に子供が生まれても、二人に介護が必要になっても、お世話は私に任せといて♪」

と手を取り返して微笑むミライ。

「ミライは私たちの大事なパートナー。ね♪」

と見つめ合った二人が、僕に微笑みかけてきた。

「なるほどね」